マウスで腱鞘炎になるという話は良く聞きますが、私は 10 年ぐらいマウスの代わりにペンタブレットを使い続けていたことで腱鞘炎を患ってしまいました。
現在はペンタブレットの使用を中止して普通のマウスを使っており、症状はだいぶ改善されてきたものの、キーボードによる文字入力を長時間していると少し手首が痛くなります
そんなわけでアームレストの付いたキーボードを試してみたいと思っていたところに見つけたのが、前回のマイクロソフト製エルゴノミックキーボードでした。
参考 ナチュラルエルゴノミックキーボード 4000 を修理してみる
記事のとおり、エルゴノミックキーボードの修理は失敗しましたので、負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、文字を入力した感覚としては打鍵感が薄くて安っぽい印象でした。
それにエルゴノミックキーボードは大きすぎてそもそも私のデスクには設置するスペースがないという問題もありましたので、再びジャンク屋さんに放流してこようと思います。
20 年以上前のキーボード
そんなときに見つけたのがこのレトロ感漂うキーボード「ACK-210」です。
キートップの剥げはまったくなく、付属のアームレストはビニール袋にきちんと入っており、ほとんど使用された感じがありませんが、未チェックのジャンク品でお値段は 300 円。
こんなに綺麗なのだからきっと動作するに違いないと、前回の失敗を省みずにまたもや勢いで購入してしまいましたが、今回は特に問題なくすべてのキーが反応しました。
全体的にしっかりした作りになっており、Num Lock キーなどの文字はプリントではなく本体に直接刻み込まれています。
打鍵感もなかなか良く、いまどきの数千円で買えるペチペチしたキーボードとは比べ物になりません。
右上に "Designed for Microsoft Windows 95" というロゴが入っていますが、これはシールではなく本体に直接プリントされています。
アームレストはキーボードの裏面の下部に爪を引っかけて接続します。
接続部は伸縮できるようになっていて、アームレストの位置を調節することができるようになっています。
ちなみにアームレストは低反発な材質などではなく、キーボードと同じ材質 (プラスチック) なので固いです。
裏面には角度調節のための足が付いています。
角度を細かく調節できるわけではなく畳むか起こすかの 2段階ですが、起こした状態でも角度がきつすぎるといったことはありませんでした。
この足も頑丈に作られているようで、心なしか開閉がちょっと固いです。
裏面の中央には FCC 規則のパート 15 に準拠している旨と「中国製」が記載されていますが、これらの文章もシールではなく本体に直接刻み込まれており、なんだかこれは良いものだという雰囲気をかもしだしています。
私は今までマイクロソフト製のベーシックキーボードを好んで使っていましたが、ACK-210 の打鍵感と安定感を味わってしまうともう元に戻れそうにありません。
20 年前と言えばパソコンの周辺機器が高級品だった時代ですから、その当時作られた製品ということで品質は素晴らしいと思います。
ところでこのキーボード、20 年以上前のキーボードなので当然と言えば当然ですが、PS/2 接続なのです。
最近のパソコンには PS/2 端子がないので接続できないという人も多いと思いますが、ジャンク屋さんでは PS/2 を USB に変換するアダプタが 100 円ぐらいで売られていますのでご安心ください。
PS/2 という時代遅れの規格のため、ジャンク屋さんでは PS/2 接続のキーボードの多くが投げ売り価格で叩き売られていますので、昔の高級なキーボードを格安で手に入れることができるというわけです。
どうにも文章を書くのにテンションが上がらないというときは、昔のしっかりした打鍵感のキーボードを使ってみるという遊びも面白いです。
結論
一周回ってアイボリー色 (昔のパソコンの色) の時代が来てる気がする今日この頃。
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