ただの写真のように見えて、写真の一部がアニメーションしているというシネマグラフ。インスタやツイッターなどで見かけると、その面白さについつい見入ってしまいます。
シネマグラフの作り方
シネマグラフを作成することができるソフトで有名なのは Adobe Photoshop ですが、遊びで使うにはちょっと高価です。無料で使えるソフトですと、マイクロソフト製の「Cliplets」というシネマグラフ作成ソフトがあります。
こういったシネマグラフ作成ソフトの多くは、動画をもとにして動いているの部分と止まっている部分にわけるという仕組みになっています。
PhotoMirage とは?
スマホなどで気軽に動画を撮影できる時代になったとはいえ、シネマグラフを作成するための動画撮影となると、背景と動かしたい部分を意識した動画が必要なので色々と面倒です。
そこで今回紹介するのは PhotoMirage というソフト。
PhotoMirage もシネマグラフ作成ソフトのひとつですが、先ほど挙げたソフトとは方式が異なり、このソフトは静止画をもとにして動画を作成することができるのです。
しかも約 1 分で。
動画を撮影する手間もかからず、手元にある好きな写真を使ってあっという間にシネマグラフが作れてしまうという便利なソフトが PhotoMirage です。
普段はお値段 9,000 円ぐらいなのですが、ソースネクストでときどきセール価格になっていることがありますので、それを狙うと安く手に入れることができます。
シネマグラフを作ろう
先月、釣りに行ったときに撮影した写真を用意しました。
動かしたい方向を描く
PhotoMirage で写真を開いたらまず [モーション矢印] ツールを使って動かしたい部分に動かす方向を描きます。
操作は簡単で、マウスを使ってお絵かき感覚で写真の上をクリックするだけです。
あのときは確か、写真だと左から右の向きに波が流れていたので、そのような方向に矢印を描いてみました。
動かしたくない部分に目印を付ける
動かしたい部分が描けたら、今度は動かしたくない部分に [アンカーポイント] ツールを使って目印を付けます。
山が動いてしまうと困りますから、山を囲むように目印を付けていきます。
目印の位置や数は画面を拡大して細かく調整していっても良いですが、このような写真の場合は適当でも大丈夫です。
上の写真ですと矢印や目印がたくさん描かれていて大変そうと思われるかもしれませんが、すっごい適当にマウスをポチポチ連打しただけなのでここまでの作業に 1 分もかかっていません。
完成しちゃってる
ねぇ、次はどうするの?と思うじゃないですか。
これで完成してるんです。
画面の左下あたりにある [再生] ボタンをクリックすると、シネマグラフがぬるぬる動き始めます。作品を動画ファイルとして出力するときはその右隣の右隣、[出力] ボタンをクリックします。
出力できるフォーマットは YouTube や Twitter、Instagram など豊富にテンプレートが用意されていますので、好きな形式を選択して [OK] をクリックします。
一番右にある [カスタム] を選択した場合はファイルの形式やサイズ、アニメーションがループする時間などを細かく設定することができます。
動画としてではなくアニメーション GIF として出力することもできますので、ブログ記事のアイキャッチ画像などにも使えそうです。
いかがでしょうか?
波が左から右へと動いているように見えますし、雲も微妙に変化しているような感じがして、ちょっと不思議な写真が出来上がりました。
画像の明るさや彩度を自動で調整してくれるスマート修正機能や、画像を切り抜いてサイズを変更するトリミング機能なども用意されています。
動かしたくない部分に目印を付けるアンカーポイント機能とは別に、動かしたくない部分をマウスで塗りつぶすことで指定できるマスク機能というのもあります。
これらの機能を使うことで、より複雑な写真にさらに細かいモーションを付けることもできるようになっています。
シネマグラフで遊ぼう
動かしたくない部分の形状が細かい場合はマスク機能を活用するとイイ感じに仕上がります。
赤い半透明で塗りつぶされている部分がマスク領域となっており、その部分は静止画として描画されます。塗りつぶすブラシのサイズを変更したり境界をぼやかせたりすることができるので、アンカーポイントを使うよりも柔軟な指定ができます。
昨年の秋に撮影した田舎の川の写真から作ったシネマグラフですが、何となく川が流れているように見えます。
ちなみにこれも作業時間は 1 ~ 2 分ぐらいです。
お絵かき感覚で誰でも簡単に静止画からシネマグラフが作れるソフト PhotoMirage でしたが、使ってるうちにどんどん楽しくなってきてついつい色んな写真を動かして遊んでしまいました。
実は風景以外にもオブジェや料理の写真で試してみたのですが、さすがに静止したオブジェを動かしたりなどはできず、せいぜい料理の湯気をフワフワさせるぐらいでした。
結論
楽しいソフトなのですが、お値段が高すぎると思いました。
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