ファミコンの AC アダプタ HVC-002 を修理する

ファミコンの AC アダプタ HVC-002 を修理する

以前にジャンク屋さんでファミコンを購入したのですが AC アダプタが見つからなかったので自作したものを使用していました。

参考 ファミコンを購入したのでどうにかして遊んでみる

そんなとき、ジャンク屋さんの 1 円箱 (ゴミ直前の商品をサービス価格で置いてくれている箱) の中にファミコンの AC アダプタを発見。しかし、喜びも束の間。

ケーブルが切断されているではないか。

AC アダプタってケーブルの付け根の部分が痛みやすいですよね。断線だけなら良いですが、金属部分がむき出しになるとショートする危険もありますので、なるべく使いたくはないところです。

でも、1 円なので購入してみました。もちろん、レジで 1 円を支払う勇気はないので他の商品と一緒にです。

この記事は安全を確保した上で撮影を行っています。AC アダプタの分解は火災・感電の危険がありますのでやめましょう。

分解してみる

切断面が接触していると危ないので、断線している状態でそのままコンセントに挿してはいけません。分解してケーブルを取り外した状態で正常に動作しているかを確認してから修理します。

分解してみる 1

ネジは 2 箇所。

一般的な AC アダプタはネジがなくて分解できないようになっているものが多いと思いますが、ファミコンの AC アダプタは 2 箇所のネジを外せば分解できてしまいます。

なんだ、簡単に分解できるのか。と思ってドライバーを取ってくるじゃないですか。

なんだこのネジ!

分解してみる 2

見たことのない形状をしたネジだったのでイメージ図を作ってみました。

このような頭のネジを回せるドライバーなんて持っていません。

ペンチで掴んで回そうと思いましたが、ネジの穴が狭くてペンチが入りません。

どうせ 1 円なのだからかち割ってしまえばいいじゃない?という考えが湧き上がってきますが、それは当サイトのコンセプトとは異なります。

どうにかして分解することを楽しむのが「なげやり」です。などと言いつつ結果的には壊しまくっていますが…。

分解してみる 3

さて、こんなツールを用意しました。

世の中には便利なツールがあるんだなぁと思うかもしれませんが違います。

これはダイソーのドライバーセットに入っているマイナスドライバーを、同じくダイソーの棒ヤスリで小一時間かけて削ったものです。

削りはもちろん人力です。

このツールを作るだけでお腹いっぱいな気がしてきましたが、ここまで来たらもう引き返すことはできません。

ネジ穴にツールを突っ込んでグイッとひねるとベキッと音がしたので「早速ツール折れたか?」と思いましたが、無事、ネジが回りはじめました。

分解してみる 4

ケースを傷つけることなくネジを外すことができました。

こんなに長いネジが鬼のような力で締め付けられているとは思いませんでした。

最初はダイソーのピンセットやマイナスドライバーで挟んで回そうとしていましたが、そんな方法で外れるわけがありませんでした。

本当にバリカタです。

ネジさえ外すことができればあとは簡単。爪などは噛んでいませんので、蓋を持ち上げるだけでパカッと二つに割れます。

分解してみる 5

分解できたら、ハンダでケーブルの付け根の部分を取り外します。

ケーブルの付け根の部分を取り外しさえすれば断線していた部分がショートする恐れはなくなりますから、テスターでセンターマイナスの DC10V が出力されているか確認することができますが、基板がむき出しの状態でコンセントに挿すのは非常に危険です。

修理してみる

ケーブルの付け根の部分は外枠にはめ込まれているだけなので、引っ張ると取り外せます。ハンダで接続されている部分からすべてを別のケーブルに取り換えてやれば綺麗に修理できそうです。

修理してみる 1

別のケーブルをどこから持ってくるかというと、やはり壊れた AC アダプタから拝借します。

この AC アダプタは見た目は綺麗なのですが、5V なのに 1.5V ぐらいしか出ないという危険なゴミです。

これのケースを割って、ケーブルを付け根の部分から綺麗に取り外して使います。

修理してみる 2

ファミコンの AC アダプタを分解した今となっては、このような普通の AC アダプタを割る作業なんて 1 分もかかりません。

マイナスドライバーを横の切れ目に差し込んでヌンッでパカーです。

そういえば最近はファミコンの AC アダプタのようなトランスタイプは少なくなりましたね。

修理してみる 3

この AC アダプタは付け根までの配線が短めだったのでニッパーで切断してしまうと長さが足りなくなるため、ハンダを使って付け根からケーブルを取り外しました。

ところで、ファミコンの AC アダプタはセンターマイナスですからケーブルのセンターがどちらなのかを確認しておきます。

修理してみる 4

センターマイナスを間違えないようにファミコンの AC アダプタにケーブルをハンダ付けします。

基板はかなり余白があるのでハンダ付けは簡単ですが、間違えると火災・感電につながりますので大変危険です。

あとは元通りケースに戻してネジ留めすれば完了です。

ネジ回しツールの製作に時間がかかりましたが、なんとかファミコンの AC アダプタを復活させることができました。

修理してみる 5

ファミコンに接続する前に、AC アダプタがきちんとセンターマイナスの DC10V になっているかテスターで最終確認しておきます。

修理してみる 6

AC アダプタに直接テスターを接続して確認すると 13V ぐらい出ていますが、壊れているわけではありません。

ファミコンの AC アダプタは非安定化 AC アダプタなので定格負荷電流を流したときに定格電圧になります。

負荷がかかっていないときは 10V よりも大きな電圧になってしまいますがこれで正常です。

修理してみる 7

試しにファミコンに AC アダプタを接続して、電源をオンにした状態で確認してみると 11V まで下がりました。

その後、問題なくファミコンの AC アダプタとして使用できています。

純正のファミコン用 AC アダプタは中古でも結構なお値段するので、今回 1 円で手に入ったのはラッキーでした。

以前の記事ではスイッチングタイプの AC アダプタを使っていましたから、純正の AC アダプタと比べるとノイズや画質に差があるかもしれないと思ったのですが、実際のところプラシーボ効果で純正のほうが良いかも?ぐらいの印象でした。

結論

AC アダプタの分解は火災・感電の危険がありますのでやめましょう。

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