本当に困りますよね、パスワード忘れ。
サイトごとに異なるパスワードを設定しようとは言うものの、普段あまり利用しないサイトのパスワードなんてすぐに忘れてしまいます。
もっとも、いちいちパスワードを覚えていなくてもブラウザーがサイトごとにパスワードを記憶してくれるので、実際にパスワードを入力する機会は少なくなりました。
それはそれで便利ですが、パスワードを覚える機会も少なくなってしまうわけですから、何かの拍子にパスワードの入力が必要になった場合、1 ミリも思い出せないなんてことはありがちです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
-
パソコンでテキストファイルにパスワードを書いておく
ハードディスクが壊れたらファイルは失われてしまいますし、ウイルス感染などでファイルが外部に晒される恐れもあるのでダメです。
-
パソコンの本体にパスワードを書いた付箋を貼り付ける
ついついやってしまう定番の方法ですね。簡単で確実ではありますが、他人に見られてしまう恐れがあるのでダメです。
-
脳トレで記憶力を向上させてからパスワードを記憶する
それだー!
100 均のパスワード管理帳
パスワードを付箋で貼ってはいけない、パスワードを紙に書いてはいけない、パスワードをテキストファイルに書いてはいけないなどとよく耳にします。
そこで登場するのがこの商品、100 円ショップで購入した「パスワード管理帳」です。
紙に書いて良いんかい。
などというツッコミは華麗にスルーしつつ、どれだけ技術が進もうと行き着く場所は結局、紙でした。
パスワードを紙に書いちゃダメって言うのなら、パスワードを書くための紙を作れば良いじゃない。って、思ったのかどうかは分かりませんが、やりおった。
パスワードというものは紙に書いてはいけないものだと思い込んでいましたが、パスワードを書くための紙であれば話は別です。
表紙には鍵が描かれており重厚感漂うデザインですが、実際は手のひらサイズの 30 ページということで軽いです。
表紙をめくると中はとってもシンプル。
日付、サイト名、ユーザー ID、それからパスワード欄が 2 つ、メールアドレス、自由にメモできる欄が 3 行用意されています。
パスワード欄が 2 つ用意されているので、パスワードを変更したときや 2 段階認証にも使えそうです。
説明書によるとメモ欄には、パスワードを設定するときの「秘密の質問」を書いたりすると良いようです。
これだけ項目があれば、サイトのログイン情報はもちろんですが、支払口座のメモのような日常的な用途にも活用できそうですね。
このパスワード管理帳、私は近所の 100 円ショップ「ワッツ」で購入しましたが、「キャンドゥ」でも販売されているようで、お値段はもちろん 100 円、MADE IN JAPAN の商品となっています。
パスワード管理帳の危険性
いやぁ、便利な商品だなぁと感動しつつも、パスワードを紙に書いてしまうことの危険性はきちんと認識しておく必要があります。
- その辺に置いておくと誰かに見られてしまう恐れがある
- 普段持ち歩くと落としたときに漏れてしまう恐れがある
- パスワードを 1 箇所に集めると漏れたときの被害が怖い
パスワード管理帳の存在自体が最大のリスクという点、こればっかりはどうしようもありませんから、金庫のような安全な場所に保管して、パスワード管理帳自体の管理を厳重に行う必要がありそうです。
それから、以下はパスワード管理帳の最後のページに書かれている注意事項です。
ご使用上の注意
- 本商品の使用により生じるトラブルや逸失利益を含むいかなる損害・損失についても、弊社は一切の責任を負いかねます。
- 本商品は情報漏えいや改ざんを防止するものではありません。
- 個人情報ですので、盗難や紛失には十分ご注意の上、使用・保管してください。
- 第三者の権利を侵害する可能性もあるため、取り扱いには十分ご注意ください。
- 直射日光の当たる場所・高温多湿となる場所や火気の近くでの使用・保管はしないでください。
盗難や紛失に注意するという点は当然ですが、落とし物でこんなノートを拾ってしまうと拾ったほうも取り扱いに注意しないといけませんから、それほど大事な情報を書いていないにしろ普段は持ち歩かないほうが良さそうです。
それでもやっぱり、こんな商品欲しかったんだよー!と思える面白いアイテムですね。
結論
でも、たびたび情報漏えいが問題となっている昨今、このような商品の使用や販売はスレスレのラインな気もします。
自分がログインできなくなるのを防止するための商品ですが、それと同時に、他人にログインされてしまう可能性をちょっぴり増やしてしまうわけです。
個人のメモとして使う分には自己責任で済みますが、業務で使用するパソコンやシステムのパスワードをメモしてしまうと、最悪の場合、個人の責任だけでは済まなくなってしまう可能性もあると思います。
そういうわけで、面白い商品ではありますがくれぐれも取り扱いには注意しつつ、個人的な用途で活用してみようと思います。
ところで、表紙に描いてある鍵の絵がなければ、他人に見つかったときにもただのメモ帳に見えるので、興味を持たれずスルーされて少しは安全性が高まるのではないでしょうか?
ちなみに、記事中の写真に書いてある「なげやり」のパスワードなどの情報はすべてウソなのでアタックしないでくださいね。